入門
Claude Code の使い方:最初のセッションから実務投入まで
Claude Code はプロジェクトのディレクトリで `claude` と打つだけで始まります。あとは日本語でも英語でも、やってほしいことを文章で書けば、エージェントがファイルを読み、変更を提案し、コマンドを実行します。うまくいくセッションとそうでないセッションの差は、モデルの調子ではなくほぼ 2 点に集約されます。何を読ませたかを把握しているか(`/context`)と、毎回説明し直している前提を `CLAUDE.md` に落としてあるか。この記事はその 2 点を順に埋めていきます。
最初のセッションは「診断」に使う
初回にいきなり機能追加を頼まないでください。理由は慎重さではなく診断効率です。「src/api/handlers/ が何をしているか説明して」のような読み取り専用のタスクを 1 つ投げると、返ってきた説明の粒度で、そのプロジェクトをどれだけ正しく捉えているかが一目で分かります。ここでズレていれば、書かせても同じズレのまま書きます。
cd ~/projects/my-app
claude
# セッション内で使う 2 つのコマンド
/context # 実際にコンテキストへ読み込まれたものの一覧
/memory # CLAUDE.md 系ファイルの一覧と編集 `/context` は地味ですが、指示が効かないときの一次切り分けはほぼこれで済みます。Memory files の欄に自分の `CLAUDE.md` が並んでいなければ、そもそも読まれていません。指示の書き方を工夫する前に、読み込まれているかを見るほうが早いです。
日本語で指示していいのか
日本語で問題ありません。ただし実務上のコツが 1 つあります。ファイル名・関数名・エラーメッセージは、原文のまま貼ってください。「認証まわりのエラー」より `AuthTokenExpiredError` のほうが、エージェントが検索できる手がかりとして圧倒的に強いからです。曖昧さを減らすのは日本語だからではなく、対象を特定する情報量の問題です。
コンテキストがそのまま費用になる
セッションの費用はトークン消費で決まります。多くのファイルを読む実行は入力コンテキストが膨らみ、長時間のエージェント作業は出力が膨らみます。つまり「毎ターンでリポジトリ全体を読み直す」使い方は、品質を上げないままコストだけを押し上げます。効く順に挙げると、指示を具体的にする、パス限定ルールを使う、サブエージェントに分割する、の 3 つです。
公式ドキュメントは、CLAUDE.md の内容はシステムプロンプトではなくシステムプロンプトの後のユーザメッセージとして渡される、と明記しています。つまり「必ず守られる設定」ではありません。コミット前に必ず走らせたい処理のように、タイミングが確定していなければならないものは CLAUDE.md ではなく hook に書きます。hook はシェルコマンドとしてライフサイクルの固定点で実行されます。
1 週間で身につける順番
- 1〜2 日目:読み取り専用のタスクだけを投げ、`/context` で何が読まれているかを毎回見る。
- 3 日目:`/init` でプロジェクトの `CLAUDE.md` の下書きを作らせ、事実と違う箇所を自分で直す。既存ファイルがある場合、`/init` は上書きではなく改善提案を出します。
- 4〜5 日目:小さな変更を任せ、差分を必ず読む。ここで気づいた「また説明した」を CLAUDE.md に足していく。
- 6 日目:外部ツールが要るタスクに当たったら MCP サーバを 1 つだけ繋ぐ。最初から複数繋がない。
- 7 日目:繰り返し発生するレビュー作業などをサブエージェントに切り出す。
費用の目安
料金は claude.com/pricing の記載で、Pro が月払い 20 米ドル・年払いなら月あたり 17 米ドル(200 米ドル前払い)、Max が月 100 米ドルから、Team が年払いで 1 席あたり月 20 米ドル・月払いなら 25 米ドルです(2026-09-05 確認)。Pro・Max・Team のいずれにも Claude Code が含まれると明記されています。API キーで動かす場合はトークン従量で、上限がない代わりに固定費もありません。
よくある質問
- Claude Code は日本語で指示できますか?
- できます。日本語で書いても英語で書いても動作は変わりません。ただしファイル名・関数名・エラーメッセージは原文のまま貼るほうが精度が上がります。エージェントはそれらを検索キーとして使うためで、翻訳してしまうと該当箇所を特定できなくなります。
- セッションを始める前に何を準備すべきですか?
- プロジェクト直下の CLAUDE.md です。ビルドコマンド、テストコマンド、ディレクトリ構成、命名規則といった「毎回説明することになる前提」を書いておきます。`/init` で下書きを生成でき、既存ファイルがあれば上書きせず改善提案が出ます。読み込まれたかどうかは `/context` の Memory files で確認します。
- 指示どおりに動かないときはどうすればいいですか?
- まず `/context` を実行し、Memory files に該当ファイルがあるか確認します。無ければ読まれていないので、置き場所の問題です。読まれている場合は指示を具体化します(「きれいに整形」より「インデントは半角スペース 2 つ」)。複数の CLAUDE.md で矛盾する指示があると、どちらかが恣意的に選ばれることがあります。
- 費用を抑えるにはどうすればいいですか?
- コンテキストを小さく保つことが最も効きます。具体的には、対象ファイルを明示する、.claude/rules/ の paths 指定で必要なときだけルールを読ませる、サブエージェントに分割して会話全体を持ち回らない、の 3 つです。CLAUDE.md 自体も 200 行未満が推奨されており、これはコスト面の助言でもあります。
出典
- Claude Code 公式ドキュメント — CLAUDE.md とメモリ — 最終確認日: 2026-09-05
- Claude Code 公式ドキュメント — インストール — 最終確認日: 2026-09-05
- Claude 料金ページ(claude.com/pricing) — 最終確認日: 2026-09-05