解説
MCP(Model Context Protocol)とは
MCP は、AI アプリケーションを外部システムに接続するためのオープンソース標準です。接続先はローカルファイルやデータベースといったデータソース、検索や計算といったツール、そして特定用途のプロンプトなどのワークフロー。公式ドキュメントはこれを「AI アプリケーションにとっての USB-C ポート」と表現しています。要点は速度ではなく規格の統一で、Claude・ChatGPT・Visual Studio Code・Cursor などが対応しているため、1 度書いたサーバが複数のクライアントでそのまま動きます。
MCP が解いている問題
MCP 以前は、AI アプリと外部システムの組み合わせごとに個別の連携を書く必要がありました。アプリが 5 つ、繋ぎたいシステムが 10 個あれば、誰かが 50 本の連携を書いて保守することになります。MCP はこれを反転させます。提供側がサーバを 1 本書けば、MCP 対応のクライアントはどれも同じサーバを使える。USB-C の比喩が指しているのはこの点です。
サーバが提供する 3 種類のもの
- データへのアクセス:ローカルファイル、データベース、社内のナレッジ。
- エージェントが呼び出せるツール:検索、計算、API 呼び出し。
- 用意されたワークフロー:定型業務に特化したプロンプトなど。
公式が挙げている例はどれも日常的です。カレンダーとノートを読むエージェント、Figma のデザインから Web アプリを生成する Claude Code、複数のデータベースを横断する社内チャットボット。3 つとも同じ仕組みの別の着せ替えです。
「対応している」の意味
公式ドキュメントは対応クライアントとして Claude、ChatGPT、Visual Studio Code、Cursor、MCPJam などを挙げています。ここで大事なのは、標準化されているのは接続の作法であって、接続先の信頼性ではないという点です。MCP サーバは実質的に、あなたのデータにアクセスできる実行コードかサービスです。社外製のサーバは、社外製のライブラリと同じ基準で審査するのが妥当です。プロトコルが安全性を保証してくれるわけではありません。
「どのサーバを繋ぐか」より先に「誰がサーバを追加できるか」を決めてください。Claude Code の場合、追加時のスコープ指定で、自分だけ・プロジェクト共有・全プロジェクトの 3 段階が分かれます。プロジェクト共有だけがリポジトリ内のファイル(.mcp.json)になり、レビュー対象になります。
Claude Code から繋ぐ場合
Claude Code には MCP 専用のサブコマンドがあります。トランスポートは 3 種類で、リモートサーバ向けの HTTP(推奨)、公式ドキュメント上で非推奨と明記されている SSE、ローカルプロセス向けの stdio です。コマンドの詳細と認証方法は、日本語の専用ページにまとめてあります。
# リモートサーバ(HTTP)
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp
# 一覧と詳細
claude mcp list
claude mcp get notion よくある質問
- MCP とは何の略ですか?
- Model Context Protocol の略です。AI アプリケーションを外部システム——ファイルやデータベースなどのデータソース、検索や計算などのツール、特定用途のワークフロー——に接続するためのオープンソース標準で、公式は「AI アプリケーションにとっての USB-C ポート」と説明しています。
- どのツールが MCP に対応していますか?
- 公式ドキュメントは Claude、ChatGPT、Visual Studio Code、Cursor、MCPJam などを挙げています。標準の狙いはまさにここで、1 度書いた MCP サーバを対応クライアント全体で使い回せるため、クライアントごとに作り直す必要がありません。
- MCP を使うと何ができるようになりますか?
- エージェントが、自分の外にあるデータと操作に手を伸ばせるようになります。公式の例では、カレンダーやノートを読む個人向けアシスタント、Figma のデザインから Web アプリを生成する Claude Code、複数データベースを横断する社内チャットボットなどが挙げられています。
- MCP サーバのセキュリティはどう考えるべきですか?
- MCP が標準化しているのは接続方法であって、接続先の信頼性ではありません。サーバは実質的にあなたのデータへアクセスできるコードまたはサービスなので、社外製の依存ライブラリを入れるときと同じ審査基準で扱うのが妥当です。誰がサーバを追加できるかを先に決めておくことをおすすめします。
出典
- Model Context Protocol 公式ドキュメント(入門) — 最終確認日: 2026-09-05
- Claude Code 公式ドキュメント — MCP — 最終確認日: 2026-09-05